DIGIDAY BRAND LEADERS #digidayDBL ; Day 2nd
二日間に渡り開催されたDIGIDAY BRAND LEADERS 。(二日目=最終日。)
DIGIDAY BRAND LEADERS – DIGIDAY EVENTS JAPAN
初日のまとめを昨晩のウチにupしていただけで、多くの皆様がお目通しいただいたようで、400PVくらいに達してました。
で、無料Wi-Fi完備のJAL機内で、さっそく二日目のメモを。
この二日目は、波乱の幕開けでした。(いや、波乱ってのは、ちょっと違うか。)
朝ごはんを食べようと、受付列に並んでいると、あの重鎮が目の前に。
「おはようございますー」と定形挨拶だけして、別々に席につくかと思いきや、なんと、「ご飯をご一緒しましょう」とお声がけいただきました。(なんてジェントルマン...!)
めちゃめちゃ緊張しましたが、こんな機会はめったにない...!と思い、お言葉に甘えて、お席をご一緒させていただきました。
お会いしたのは、昨日が初めてだったのですが、その際にお名刺交換をしていたので小生のことは認知いただいたこともあり、で、スムーズに。
短い朝食の時間でしたが、濃密な時間となりました。
(ヒルトンの豪華朝ごはんの味を感じる余裕がなかったのは、ここだけの話です。)
そんな波乱の感動の幕開けだった、2日目。
昨日の振り返りからの(案の定、編集長から指名されたw)、ショートセッションへ。
web動画制作専業のCyberBullさん。
イマドキな企業さんですね、はい。
動画プラットフォームBrightcoveさん。
一見、ブライトコーヴさんのビジネススキームわかりにくいんですけど、知れば知るほど、その深みを知れます。僕もちょっと前まで、正直ベネフィットがわからなかったんですけど、ここ最近になって、彼らの強みがジワジワわかってきました。(脳みそ悪くてすいません。)活用次第では、様々な効果効能があるかと思います。(それを活かすも殺すも利用者次第ですね。)
"導入していない企業は時代遅れ"な空気感を醸成しているTreasure Data 堀内さん
Treasure Data - データ分析をクラウドで、シンプルに。 - Treasure Data - Treasure Data
こちらはサービス自体は、もはや説明不要ですが、正直なところ、僕自身が管理画面(?)を触ったことがない=直接触る職務についてないので、リアリティがないのが本音です。ただ、現在LINEビジネスコネクトで利用しているプラットフォームと有機的にコネクトできるらしいので、いつかのタイミングで触ってみたい。)
つづいて、ブランド企業からのセッション。
広告を超えて:Coachアジアのブランド戦略
Beyond advertising: How Coach Asia built a brand
こちらは、めったに聞けないラグジュアリィブランドのマーケティング・顧客コミュニケーションの話。(身近にラグジュアリィブランドの友だちはいて、よく会うんだけど、仕事の話をほどんどしないからw)
「ブランド」って概念、いまになって、日々考えるようになった。(正確には、考えさせられるようになった。この話は最後のセッションにも通じる。)文字や画像、概念でしかないもの、リアルに存在することのほうがレアなものに、「価値」が付与されていくのは、あらためて考えるとホント不思議な感覚。極めると、崇拝、宗教的なものにも通じるのかもしれませんね。(あ、「アイドル」の偶像崇拝はリアルに存在するか。)
僕の長財布と、オンビジネスの日の、ビジネスレザーバッグは、Coachのモノです。僕のような平民サラリーマンでも所有できるくらいのブランドなので、ある意味、ラグジュアリィでありつつ、どちらかというと、コモディティよりなのかも?(それは、日本だけなのかな。アウトレットストアもあるし。)
「消費者向け」という意味で、100円〜のノミモノと数万円のバッグ。
並べて比較すること自体が大変失礼なことなんですが、あえて比較すると。。。
一見、1回の購買単価で見ると、雲泥の差がありますけど、年間の消費量で考えると、「あなたのビールの年間消費コスト」と「数万円のブランドバッグ」が価格面だけでは、等価になる可能性もありますよね。
所有時間・保有時間でみても、財布・バックを手にしている「所有時間」と、ビールを飲んでいる「飲料時間」は、ひょっとしたら、1年間で見たら、さほど変わらないもかも?とか思ったり。
「欲求」の軸(ベクトル)・レヴェルでいうと、食欲の味覚的個人の充足と、所有することでの他人からの地位的承認欲求と、ひょっとしたら、レヴェルは変わらないかもしれないけど、ベクトルは、主観か客観で大きく変わりますね。バックを所有していることの承認欲求は、他者がいないと成り立たないですものね。
で、「ブランド」って、100円のノミモノ会社でもよく議論になりますし、ラグジュアリブランドでは、当然にように語られる。
100円のノミモノにも「ブランド」という概念が付与されていることは、企業内にいるから意識するのか、外から見ている方からは、意識しないことなのか。友人知人に「飲みに行く居酒屋をビールのブランドで選ぶか?」と聞くと、まず選ばない。でもコンビニやスーパーで選ぶ350ml缶は、選ぶ。(この時の意思決定は、ブランドであることよりも価格やコンビニポイント還元であることも大きく作用でする)
社内で語らられる「ブランド」とお客様の脳内の「ブランド」には乖離しますよね。弊社の元CMOは、よくこのコトを語っていました。
だいぶ話がそれました。Coachの話。Coach Japan Divisional Vice President, Marketing Lisa Lesmanさん。
レイヤーはとても上なのですが、現場マーケターにもわかりやすく、シンプルにお伝えいただきました。
セッションの内容は、こちらもおそらく記事化されると思われるのですが、エッセンスだけ記載しておくと、注視しているポイントは
1.エンゲージメント
2.KPI
そして、驚いたのは「デジタルを一番重視している」と名言していたこと。
彼女は、おそらく、デジタルだけのマーケ担当ではないにもかかわらず、それを名言されていた。(補足的に紙媒体のこともコメントされていたけど、デジタル以上のコメントはなかったように思われる。)
日本マーケットでは、「InstagramとLINEへの注目」、また「インフルエンサー」について。ここでの彼女が意図する「インフルエンサー」って、日本の市場でよく代理店さんから提案のある「インフルエンサー」と同義ではないと僕は思います。
空回りしがちな、その場限りのインフルエンスと、継続的にブランディングに寄与するインフエンス。誰とともに歩むか、ブランドサイドはよく考えないとね。
Think globally, act locally.
このコトバは、ラグジュアリーだけでなく、コモディティブランドにも。
そして、世界ー日本の対比だけでなく、日本ー地域のレイヤーでも利用できる概念ですよね。
つづいてのセッションは、おなじみ八田さん。
お伝えいただたメッセージはシンプルに3つ。
動画広告に必要な3つの要素
・インクリメンタルリーチ
・ブランドリフト
・ROI
そのへんのまとめは、直近のDigidayにも寄稿されていました。
うしろ2つは、よく議論されるかと思いますが、1個めの「インクリメタルリーチ」については、ブランド企業において、あまり議論の対象にならないかも、ですね。
その理由に、企業によっては、マスメディアとデジタルメディアのバイイングが別々の部署・担当で行われていたり、ブランドに紐づく代理店さんの手腕次第(=クライアントからのニーズ・スキルにも大きく依存しますが)といった、生活者起点ではなく、社内デバイドがいまだに解消されない状況があるかと思います。
Google が提言する 「広告運用 KPI の新たな潮流」 。根拠にしている広告ビューアブルリーチ調査が興味深い|思考の整理日記
googleで「インクリメンタルリーチ」とぐぐっても、あまり事例がでてこないのも、まだ軽視されている現状のあらわれかと思います。八田さん、またいろいろ教えてください..!
#このblog記事のOGPを八田さんになるようにしてみた
続いてパブリッシャーからのライトニングトーク的セッション
コンテンツメディアのデジタル化、新しい価値がもたらすインパクト
集英社、講談社、小学館 といった、ある意味レガシーマスメディアパブリッシャーたちが、いま何を考え、どこに向かおうとしているのか、を知る機会となりました。
ある意味、ちょっと前の、流通小売の現状と変わらないかもしれませんね。
顧客コミュニケーションのデジタル化に乗り遅れている流通小売業が、「オムニチャネル」という概念を元に、「反撃の狼煙」を上げ始めたように、紙媒体に依存しすぎた事業者たちが、社内の少ない改革者を起点として、チャレンジしようとしていることに、大きく共感しました。
特に小学館の青木さんは前日にちょっと会話をする機会がったのですが、彼のミッションやタスクは、本当に素晴らしく、今後がとても楽しみなトライでした。
スマホ時代にパッとでてきた新興メディアにはない、強みを持っているはずです。
(このセッションは、もうちょっとインタラクティブでもよかったかもしれませんね。)
透明性のあるマーケティング活動の設計とベストインクラスなチームビルディング
2日目のセッションで一番魅力的だったのは、菅さんのセッション。
菅さんと一緒に仕事はしたことはないのですが、様々な場所でのセッションやキャリアなどに、日々感化されております。
またまた余談となりますが、僕が前職から転職を決意した日はこの日でした。
「スマホ用の動画を作ったからデジタルマーケティング」ではなく、企業の事業活動全体を見渡し、そこへの処方箋を書き、適切な薬を処方してくれる方。
それは、高いフィーを払うだけのペーパー上のコンサルでもなく、アドテク会社でもない。
昨日、今日のようなある程度上のレイヤーのマーケターが集まる場では、このあたりの議論や課題提起は、とてもありがたいです。
デマンドサイドとサプライサイドは、どんなデータで会話をすべきか?
つづいてブランドサイドから、LIONさんの事例。生活者起点のトライを実例を踏まえて。
#いくほどの企業がこの取組に嫉妬したことか...!
データセントリックス企業、Netflixのデジタルマーケティング
こちらもユニークでした、ネット専業のNetflixのマーケティング。一見、online専業の企業さんは、獲得型中心の施策に没頭しがちですが、こちらは、働き方の裁量含めて、個人のworkが重視されている。
その社是 Freedom & Responsibility は、公開されていますので、ぜひ一度お目通しを。
スタートアップ都市・福岡を創り上げたブランディング
地元福岡からもユニークなセッション。
民間企業にもこんな方がいたら、きっと楽しいだろなー。
そして、シメのセッションは、あの重鎮。
ブランドのメディア化とメディアのブランド化
コトラーも引用しながら、ビジョン・ナレッジを惜しみなくご共有いただきました。
噛みしめるように、セッションを聴講していましたが、まだ、僕の理解が足りず、追いつけていないので、これからも日々学ぼうと思います...!
ということで編集長からのクロージングセッション。
どれも重要ですけど、僕にとっては、4と5がウエイト高いかな。
4は、事業会社、どんな業種も課題。
で、5も、相互理解は、必要。
対話型のセッションを期待してきているオーディエンスの中で、一方通行の広告宣伝コンテンツは、スマホのバナーadと一緒じゃないのだろうか、的な。
— しま こ (@simakoo1) 2017年8月3日
#digidayDBL
(昨日も掲載したけど。)
僕は、前職の商業施設で、ご入居いただくテナント様とは「イコールパートナー」として接してきた。
いま、関係するビジネスパートナーさんも、単純な金銭授受の主従関係ではなく、ともに自己成長をできる方とご一緒したい。
僕のミッションは、効率的な面広告の配信でも、新規アドテクの導入でも、web動画制作でもない。
それは、プロセスであって、Purposeではない。
僕はどんな売り込み営業も受けます。その1時間をどう使うか。
いつも僕はワクワクしています。
ひきつづき、皆様、いろいろ教えてください...!
以下、余談。
この日に限った話ではないんですけど、
・セミナーやセッションのうち、スピーカーの自己紹介は、必要度合いをよくプランしてくれると嬉しいです。その個人キャリアが、セッション本編の核心にも影響するような内容であれば、リッチでもいいですけど、基本的には、あっさりでもいいかなーって。(僕は、自身のキャリアがオフライン中心だったものから、オンラインに移行していったことなどが、施策how toの気付きになることが多いので、過去のキャリアを事例にだすことが多いのは、そのためです。)
・確かに僕は、その「パートナー企業」と仕事がしたいわけではなく、そのパートナー企業の「○○担当さん」と仕事がしたいという思いが強いですが、それは、このソーシャルの時代、あとから日々のコミュニケーションの中で、醸成できるものであり、1:Nのセミナーの場では、個人のアウェアネス・アテンションは最小限でいいと思うのはそのためです。
・プレゼンは練習すればするほど、場数を踏めば踏むほど、うまくなるものだと思っています。初めからプロなんていない。時間配分や伝えたいメッセージなど、聴いている方の立場になった構成、なんなら、聴講者が事前にわかっている場合は、それに合わせた内容に可変できるくらいのスキルを身につけると、重宝されます。
そのため、スライドは作り込みすぎずシンプルにし、口頭での内容にて、その深みをつけるか、入門編にするか、くらいの弾力性があるといいかもですね。
・偉そうなことを書いていますが、僕自身もプレゼンの達人ではないのですが、逆に、聴講者の達人ではあるのでw(日々、就業時間後の社外セミナーにでかけている時間は、社内で負ける気がしませんw)
・その点、あのブロガーの方のセミナーメモは、本当にお上手だなぁ、と日々カンジます。それは同時にプレゼンターのトークがお上手な証拠でもあると思っています。
(今回はいらっしゃっていませんでしたが。)
この方に、「新たな気付き」を与えられるような顧客コミュニケーション施策を行うことが僕の短期的な目標でしょうか(笑)
と、いうことで、運営事務局(+裏方)の皆様、お疲れ様でした。
またこれからもいろいろな学びや交流の場を期待しております。
最後にお約束のTHETAで。
お疲れ様でした...!
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